2017/06/13 13:43

 

こんにちは、70seeds STORE の藤田です。

 

70seeds STOREでは、ウェブメディア70seedsのインタビューを通して出逢った、"ストーリー"のある様々な商品を紹介しています。ブログでは、商品の魅力だけではなく、作り手の想いやストーリーもあわせて楽しんでいただければ嬉しいです。

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当ショップで"父の日ギフト"としてもおすすめしたエディットジャパンさんの『藍包丁』ラインナップから、本日は「牛刀」をご紹介。

 

 

 

『藍包丁』のコンセプトは異なる産地の異なる職人技をかけあわせる"職人コラボレーション"。徳島の伝統工芸「藍染」が生み出す鮮やかな柄・・・それに負けず劣らず存在感を放つのが600年の歴史を誇る大阪・堺市の刃。こちらの「牛刀」の刃の紋様はダマスカス紋様と言われ、刃先にいくほど薄く繊細な研ぎが施されています。

 

藍の鞘から現れる、どこか神秘的で精巧なダマスカス紋様がかっこいいですね!今回は、そんな『藍包丁』の"刃"を手掛ける大阪府堺市の(株)山脇刃物製作所の職人さんに日本の刃物づくりについて話を聞きました。普段、あまり見る機会がない包丁づくりの現場も公開しておりますのであわせてお楽しみください♪

 

 

【完全なる分業制】

 

ー堺は包丁の街ということですが、どんな由来があるのですか。

 

由来は仁徳天皇陵、世界一大きいと言われているお墓。堺市にあるんですが、あそこが作られたときに、工事をするときに使う工具をつくる職人を全国から呼んだのが始まりと言われてますねぇ。

 

ー仁徳天皇陵が作られたとき!

 

そのあと、鉄砲の製造で繁栄した時代を経て、和包丁が完成したのは江戸時代ですね。

 

ーなるほど、織田信長の鉄砲は堺の商人から買ったっていうのは日本史で習いましたね。山脇刃物さんは創業してどれくらいになるんですか?

 

うちは90年くらいです。些細なことのように思うかもしれないんですが、包丁は柄ひとつで印象もガラッと変わる。切れ味は刃を柄に入れる角度で変化したりして、そこにもこだわっています。

 

ーずっと続けてきた誇りを感じますね。

 

うちは機能性の切れ味だけでなく、デザイン性も大事にしてる会社だなと思いますね。そこが藍包丁の坂元さんともいっしょにできた理由かもしれませんね。

 

ーちなみに一番価値が高いのは…どれですか?

 

 

これですね。鞘に蒔絵と螺鈿を使ったもので、包丁のつくりもめちゃめちゃいいものなんですよ。研ぎ職人も、僕らの中で日本一の職人とされている方に研いでもらっています。刃紋は富士山をかたどっています。

 

 

ーほんとだ!ちなみにこれはおいくらくらいでしょうか?

 

アメリカで小売価格100万円くらいで売れたって聞きましたけどね。

 

ー100万円?!でも確かにその価値があるべき技巧なんだと感じます。藍包丁も本当に綺麗なプロダクトですよね。制作の話で何よりびっくりしたのが、2か月でできたっていう…。

 

そうなんですよ。2016年の秋ギフトショーで初めて提案を聞いて、年末には商品ができていましたからねぇ。

 

ー私は包丁の試作って時間がかかるものだと思っていたんですけど…。

 

いや、我々が柄と鞘をアレンジするっていうのは、ふつうにやることなんです。あまり知られてないですけど、変わった柄を作ったり、銘木で鞘を作るっていうのは商品開発ではよくあることなんですよ。僕らはいつも通りに近い感じでやりました。

 

ーそうだったんですか、なるほど。どうしてそんなに早く対応できるのですか?

 

包丁の制作は完全な分業制なんです。例えば、藍包丁はこんな感じで作られています。

 

 

鍛冶は別の工房でお願いしているものを仕入れます。うちで取り掛かる工程としては、まず、研ぎですね。包丁全体と刃の切れ味をつけていく。

 

 

ーすごく火花が出ていますね。1日どれくらいできるんですか。

 

1人10本くらいちゃいますか。次に柄をつけていきます。

 

 

ーもくもくと煙が。柄のお尻を叩いていますが、なぜですか?

 

叩いて、刃の根元と柄の入り方の角度と深さを調整するんですよ。最後に銘を彫って、箱に収めて出荷します。こないだは料理専門学校の入学支給品で数千本納品しましたね。

 

 

ーひとつひとつ手作業なんですねぇ。

 

こういう風に作り上げていくんで、藍包丁は「藍染の柄と鞘」があれば、適した刃と組み合わせる期間だけでできるわけなんです。

 

ーなるほど。それであの開発スピードということですか。

 

【センスの良い若手がいた幸運】

 

ー今堺にはどれくらい職人さんがいるんですか?

 

刃付け職人だと、会社だけで30社もないんちゃうかなぁ。あんまないですね。人数だと50~60人くらいやと思います。一時は140~150軒くらいありましたからねえ。あと鍛冶屋も人数は減ってますね。

 

ーそうですよね。分業されているそれぞれの先で継承者がいない…。

 

堺は鍛冶屋さんは鍛冶屋さん、刃付け屋さんは刃付け屋さん、我々は問屋。問屋がいろいろプロデュースして、色んなところに発注掛けていくっていうやり方なんです。で、どうしても職人さんが減ってきていて、職人さんのリソースの(?)取り合いみたいになっていたんですよ。ほんまに職人さんが減ってきて大変です。

 

そんな折にですね、うちでほぼ専属でやっていただいてた刃付け屋さんの藤井さんという方が「リタイヤする」とおっしゃるので、「うち問屋ですけど工場と機械買い取りましょう」と、社長が言いましてね。

 

ー大きな決断。

 

もし、何もしなかったら、堺から1人刃物職人が消えていったんでしょうけど。今、うちのもともと社員だった30歳の五十嵐と、堺市がはじめた伝統産業の後継者育成事業から採用した25歳の清水、2人が研ぎ職人しています。あ、それと、もう一人、高校卒業したての若い子が今見習いに来ています。皆、藤井さんに教えてもらいつつ、成長していってますよ。

 

ー若い世代の男性が3人もお弟子さんに!すごく良いですね。

 

これは社長のいい判断だったと思います。元々、五十嵐が「職人やりたい」って希望をもっていたからこそのマッチング。しかも彼はセンスが非常によかったんです。幸運でしたよね。

 

ー彼は継ぐべき人材だったんですねぇ。

 

刃付け職人が自社にいる問屋は堺でうちだけなんですよ。それは他社との差別化になっているので、売りにしてますし。自社に職人がいると、直接品質管理ができる事と、納期を守りやすいんです。この工場は稼働して6年になるのですが、手狭になってきたので、今年中に新工場を作る予定です。

 

ー工場を買い取ったメリットがあったと。きっとこのことがきっかけで藤井さんが持っている技術が引き継がれていくんでしょうね。

 

 

ー藤井さん、元々はリタイアすると言っていたわけですが、お弟子さんが3人も増えてどんなリアクションがありましたか?

 

やっぱりうれしいんちゃいますかね?今まで1人でやっていたので、若い人に指導できるっていうのは、嬉しいと思います。弟子できてからさらに元気になりましたよ(笑)

 

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こちらの商品は藍包丁シリーズの「牛刀」、鞘付きとなります。大きめの三徳(万能包丁)として使える牛刀はヨーロッパから伝わった洋包丁で、主に肉を切るために開発されました。刃渡りが長いので大きな野菜やスイカなどを切ることもできますよ。

日本の"カッコイイ"伝統工芸技術が凝縮された「牛刀」は男性へのギフトにもおすすめです♪

 

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